元芸能マネージャーのひとり言

マネージャーが気ままに語ります。

フリーランスって?

最近、芸能人の事務所退所報道をニュースでよく聞きますね。

他事務所へ移籍する方もいれば、独立して1人で仕事をされていく方もいます。

今回はフリーランスについて少しお話していきます。

 

フリーランスってどうなの?

芸能人事務所退所のニュースを目にすると、所属するよりも独立してフリーランスとして活動していく方が良いんじゃないか、と思う人は多いと思います。

特に最近はSNSの発達により、個人での発信が容易になり、よりクリエイティブな発信も可能になっています。

特に若い世代はセルフブランディングが上手な方も多いので、個人で活動できている方もいると思います。

所属するべきなのか、フリーランスなのか、それぞれメリットやデメリット、

自分の目指す方向性によってベストな選択は変わってくると思います。

ざっくりとですが、メリット・デメリットです。

 

〈メリット〉

・自分の裁量で仕事を選択できる

・事務所マージンを引かれないので、収入が上がる

・外部の人との繋がりができる(自分次第ですが)

 

〈デメリット〉

・自ら営業・発信をしていかなければいけない(仕事が来る保証はない)

・マネージャーなど相談できる人がいない

 

〈向き不向き〉

個人的には、フリーランスとして稼働することがプラスになる方というのは

ある程度知名度のある方だと思います。

フリーランスということは、自ら営業をして仕事を取ってこなければいけません。

知名度も実績もなければ、仕事を貰うことも容易ではないですよね。

逆にそこがクリアになっているのであれば、フリーランスの方がメリットは大きいでしょう。

 

 

ですが、これはどのジャンルなのか、によって話は変わってくると思います。

インフルエンサーのように、SNSなど何かツールを使って自ら発信していくお仕事であれば、ずっとフリーランスとしての稼働でも問題ないかもしれません。

ですが、実績のない方で、俳優・女優・タレントを目指していくのであれば、初めから1人で行っていくことは難しいでしょう。

TV局や制作会社・キャスティング会社なども、あくまで事務所と取引をして仕事を提供していますし、(もちろんフリーランスでも仕事はもらえますよ)

事務所はすでに多くの会社と取引をしていますので、ある程度の量の仕事は毎日のように入ってきています。

自分のスキルの向上や周りへの相談も必要になるはずですので、まずはそうした環境を利用するべきではないでしょうか。

そのうえで、フリーランスという選択肢を考えても遅くはありません。

個人(フリーランス)という時点で少し信用度が低く見られがちな事も考え、長期的に見たら、ある程度は組織の中で頑張ってみるのが良いかと思います。

 

基本的には、一通り色々な経験をして、フリーランスでもやっていける方々が独立をしています。

ですので、独立している芸能人が多いからと言って、

一概にフリーランスの方が良い、所属するメリットがないと判断するのは避けましょう。

より良い選択をしてください(^^)