元芸能マネージャーのひとり言

マネージャーが気ままに語ります。

ぶっちゃけ収入ってどうなの?

前回は少し仕事内容のお話をしてきましたので、

今回は、マネージャーを交えた裏方仕事のお金事情について少しお話できればと思います。

 

・マネージャー

よく耳にするかもしれませんが、業界柄激務で給料は安いと言われています。

業務量は事務所や部署、担当タレントによってかなり差が出てくるので、一概に激務とも言えないかなと思いますが、人気のタレント・俳優などの担当であれば、それなりに忙しいです。(ですが、売れっ子ですと複数人のマネージャーで見ることが多いと思いますので、1人で何でも抱え込むといったことはないかと思います。)

給料についても決して高い方とは言えないと思いますが、

新卒20万円以上~の事務所も多くあるので、他の職種とベースは変わらない場合もあります。

ですが、芸能事務所の場合、残業代がきっちりとつかないところも多いですので、

結果的に業務量に反して給料が安いという実態があります。

(業界柄まだまだ古い慣習のようなものも残っていたりしますが、そうした部分も徐々にですが解消はされつつあるでしょう)

事務所によって給与実態は違いますので、もし入社を検討している際は面接時に伺ってみてください。

担当タレントの売上がマネージャーの給料(賞与)にも反映されるような事務所や、

元々の給与ベースが高い事務所、スカウトのインセンティブがある事務所等々、

色々と各社特色があります。

あとは、どこの会社も同じですが、役職手当が加算される程度でしょうか。

マネージャーでも収入が多い方は1000万プレーヤーもいますので、上を目指しましょう!!

 

・アーティスト(フォトグラファー、ヘアメイク、スタイリスト)

事務所に所属してもフリーランスでも、どちらも固定給はありません。

(アシスタントの場合は、最低限の固定給が支払われるはずです)

ですので、当たり前ですが仕事をした分だけ収入が上がります。

事務所所属であれば、稼働した収入からマネジメント費用が引かれ、

フリーランスであれば、稼働した分がそのまま収入となります。

アーティストの方々は個人事業主になりますので、自身で確定申告の必要がありますのでその点も覚えておきましょう。

 

単純に収入だけ見ればフリーランスがよく見えますが、

日頃の請求関連や営業など細かい作業を代行してくれる点は、マネージャーのいるメリットですので、状況に合わせて考えましょう。

 

・アーティストの仕事の単価はどれくらい?(一概には言えないので、あくまでも目安です。)

多くは3万円~が一般的だと思います。

雑誌(1企画)や芸能事務所経由の仕事(1日拘束)では、2万円~の安価な案件もあります。

自身のレベル感も関わってはきますが、

タレントやモデルの知名度、クライアント、媒体、拘束時間、対応人数等によって、

単価は変動していきます。

雑誌なんかは人気の仕事(媒体)ですし、キャリアや知名度には繋がるかもしれませんが、単価は安いので収入面で見てしまうと他の仕事とのバランスが大切ですね。

ちなみに、撮影内容次第にはなりますが、1日に複数件の仕事をこなせる場合もあるので、決して1日に3万円しか稼げないということではないですよ。

 

1番単価の高い仕事はおそらく広告です。

もちろん安価なものもありますが、ネームバリューのあるタレントや俳優の出演しているようなTVCM等になれば、1日で数十万円以上の仕事になります。

こういった仕事を毎月安定して取れるようになれば、収入も安定してどんどん上がっていきますね☆

私が以前担当していたアーティストさんは、ほぼ毎月100万円以上の収入でしたが、やはり広告が入った月はそれ以上の収入を得ていました。

もちろん毎回良い内容の仕事ばかりとは言えませんが、より良い仕事や目標に向かって頑張りたいですね!